〔概 要〕
はじめに会社の事業内容やSDGsへの取り組みについて説明していただきました。廃棄する木材チップを燃やしてボイラーをたくバイオマスボイラーや、食品や植物の残渣や枝葉を用いたのこり染などについて紹介していただきました。またそれらの取り組みを知ってもらうために学生に向けた講義を行ったり、ショッピングモールでワークショップを行ったりして積極的に地域の方との交流を図っていることに関心を持ちました。自社ブランドのretricot(リトリコ)では工場内の使われない眠る生地を再利用して、衣料品を企画から販売までしていることを知りました。商品は売れ残りが発生しないように、注文が入るごとにつくっているそうで、過剰生産・環境配慮への意識の高さに驚きました。
次に工場内を回りながら各工程や機械を見学させていただきました。生機(きばた)を保管する自動倉庫にはじまり、染色、乾燥、検反、包装、品質管理まで盛りだくさんで見せていただきました。見学時に稼働している機台も多くあり、簡単そうに手慣れた様子で作業される方たちの姿を見て感動しました。染色機の中には、通常の染色よりも少ない浴比で染色できる機台などもありました。積極的に省エネルギーに取り組んでいることと同時に、色んな種類の染色機を使い分けできるすごさも感じました。
染色現場以外のものでは、バイオマスボイラーやのこり染で用いる食品や植物の現物などを見せていただきました。なかでもバイオマスボイラーで用いる木材チップを保管している倉庫は圧巻でした。毎日トラックで運びこまれてくるそうです。他にも太陽光パネルのついた社員さんの駐車スペースや、社員食堂で出る生ごみを段ボールコンポストで堆肥化し、その肥料を用いた畑での野菜づくりなどを見せていただきました。
ビジネスとして成立させるためには様々な壁があるSDGsの取り組みですが、艶金さん取り組みを知ることで自分たちにはどんなことができるのか改めて考える機会になりました。