〔概 要〕
今年最後の「衣料管理士の集い」関東支部見学会は繊維・アパレル業界の検品や修整を幅広く手掛けている株式会社桑原様へ伺いました。センター内での商品荷受けから、修正業務、プレス作業、検針・検品など実際の現場を間近で見ることで、丁寧な仕事とスピード感、正確さを実感する事が出来ました。またギフトポックスの検品や毛羽カットなども行っており、想像していなかった小物・雑貨の扱いには驚きました。
皆さんが一番興味を持たれていたAI搭載型X線検査機は、被写体を通す際には0°と20°の角度から撮影し、ディスプレイが2画面設けられていました。下部はX線の投影画像がそのまま、上部にはAIが判定した画像が映し出されており、多くのデータをAIに学習させることで検査の精度もよりアップするとおっしゃっていました。データの積み重ねが大事で、この検査機を導入したことでベテランさんが行っていた作業も、新人さんが出来るようにもなり効率化が図れたそうです。
講義ではX線検査機の他にも染色堅牢度の改善・修整方法などをお話しいただき、その中でも「オゾン処理」という新技術はポリエステルの移染(汚染)の除去やカビの除去にも効果的との事で、ぜひ試してみたいと思う内容でした。桑原様はこの業界には欠かせない存在である事を改めて感じ、有意義な見学会となりました。