〔概 要〕
本格的な秋の寒さを感じたこの日、私たちは岐阜県大垣市にある東海サーモ様の本社工場、西大垣工場の見学をさせていただきました。
衣料品の美しい形を作り出すために芯地は欠くことのできないものですが、トップシェアを誇る毛芯地、接着芯地などの衣料資材をはじめ、産業資材の生産を、東海サーモ様では国内製造にこだわり生産されています。
接着芯地の基礎知識、クレーム事例について講義をいただき、紡績、染色加工、接着樹脂の加工の見学をさせていただきました。印象に残ったのが、ダブルドットの接着加工工程を実際に見学したことで、接着芯地のストライクバック(接着樹脂の基布側へのシミ出し)対策にもなり、風合いがやわらかくなり接着強度を高めることができることが理解できました。また接着芯地の検反工程では、樹脂に蛍光剤を配合し、ブラックライトを用いて塗布不良がないか確認されておられ、接着芯地ならではの検反であり興味深く見学しました。
現在接着芯地に用いられている主流はポリアミド系樹脂ですが、衣料品をリサイクルするために、接着樹脂にもポリエステルを用いた サーモフィックスゼロ についてのお話をきかせていただき、サステナブルな衣料品の生産を考えるためにはこのような芯地を用いることも重要な取組みになると感じました。