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一般社団法人 日本衣料管理協会Japan Association of Specialists Textiles and Apparel

衣料管理士
Textiles Advisor,TA
TAの集い

勉強会・見学会レポート


2024年度



「中部衣料管理士の集い」勉強会

  • 日 時2024年11月22日
  • 会 場ウインクあいち、オンライン併用
  • テーマPFAS規制について
  • 講 師繊研新聞社 本社編集部 中村恵生 氏

〔概 要〕
 PFAS(有機フッ素化合物)を取り巻く状況を取材されている繊研新聞社の中村恵生様に、世界各国の対応や日本の状況などについて多様な視点からお話をしていただきました。PFASが"有機フッ素化合物の総称"であることにはじまり、用途では雨具のはっ水、フライパンのフッ素加工やハンバーガーの包み紙の内側など多岐にわたる身近な化学物質であることを教えていただきました。PFASの特徴である難分解性が、環境中に残留し人体や環境に対する影響が懸念されていることを初めて知りました。PFASを吸着するために用いる活性炭も、使用後に適切な管理がされていないと知らず知らずのうちに流出して土壌や水を汚染している可能性があることにも驚きました。PFAS規制についての歴史も教えていただき、問題の根深さを知りました。
PFAS規制の近年の動向について、国や地域ごとにそれぞれ異なる基準で規制が進んでいることが分かりました。今後ヨーロッパやアメリカで販売を進めていくには製造工程のPFASを取り除くことが必要不可欠であると感じました。いつ規制されてもおかしくない状況で、自分たちはどのように方向転換していくべきなのか考える機会になりました。現地会場の皆さんからの質問にもたくさんお答えしていただき、たいへん貴重な時間になりました。



衣料管理士
TA:Textiles Advisor